◆医療と介護のハイブリッドサービス「看多機」とは?

2025.08.15
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 医療と介護のハイブリッドサービス「看多機」とは?

「看多機」と聞いて、すぐにピンとくる方は少ないかもしれません。これは、看護小規模多機能型居宅介護(かんごしょうきぼたきのうがたきょたくかいご)の略称で、医療ニーズが高い方でも住み慣れた自宅で安心して暮らせるよう、医療と介護の両面から手厚くサポートするサービスです。

通常の小規模多機能型居宅介護に「訪問看護」の機能がプラスされた、まさに在宅介護の頼れるハイブリッドサービスと言えるでしょう。この記事では、介護の専門知識がない方でも「看多機」の仕組みやメリット、費用についてわかりやすくご説明します。


1. 看多機の3つのサービス

看多機では、「通い」「泊まり」「訪問」の3つのサービスを、ご本人様やご家族様の状況に合わせて柔軟に組み合わせることができます。

  1. 通い(デイサービス):日中は施設に通っていただき、食事や入浴、レクリエーションなどを楽しむサービスです。
  2. 泊まり(ショートステイ):ご家族様の都合や、急な体調変化があった際に施設に宿泊するサービスです。
  3. 訪問(訪問介護・訪問看護):スタッフがご自宅を訪問し、生活のサポートや医療的ケアを行います。
    • 訪問介護:食事や入浴、排泄の介助といった身体介護や、掃除、洗濯、買い物などの生活援助を行います。
    • 訪問看護:医師の指示のもと、看護師がご自宅を訪問し、健康チェックや医療処置、服薬管理などを行います。

2. 看多機の大きなメリット

看多機が多くのご家族に選ばれるのには、以下のようなメリットがあるからです。

  1. 医療と介護の一体的なサービス:同じ事業所が医療と介護の両方をワンストップで提供するため、複数の事業所とやり取りする必要がなく、ご家族様の負担が大きく軽減されます。
  2. 馴染みのスタッフによるサポート「通い」「泊まり」「訪問」のすべてのサービスを、同じ事業所のスタッフが担当します。常に顔なじみのスタッフにケアを任せられるため、ご本人様は安心してサービスを受けることができます。
  3. 定額制の月額料金で安心介護度に応じた月額の定額料金でサービスを利用できるため、訪問回数が増えたり、急な宿泊が必要になったりしても、費用が大きく変動する心配がありません。
  4. 柔軟なサービス利用:ご本人様のその日の体調やご家族様の状況に合わせて、サービス内容を柔軟に変更できるのが大きな利点です。

3. 看多機が向いているのはどんな人?

特に以下のような方におすすめのサービスです。

  • 医療ニーズが高い方:日常的に医療ケア(点滴、じょく創の処置、痰の吸引など)が必要な方。
  • 重度の介護が必要な方:寝たきりの状態の方、認知症が進行している方など。
  • 住み慣れた自宅で暮らし続けたい方:できる限り自宅での生活を続けたいと希望される方。
  • 家族の仕事や介護負担を軽減したい方:急な用事などで介護が難しくなった際でも、宿泊サービスを利用することでご家族の負担を減らすことができます。

4. 看多機のデメリットと注意点

非常に便利なサービスですが、利用する上で知っておくべき注意点もございます。

  • 他の在宅サービスとの併用ができない:看多機を利用すると、他の居宅サービス(訪問介護、訪問看護、デイサービスなど)を基本的に併用することができません
  • 事業所数が少ない:看多機はまだ全国的に事業所数が少なく、お住まいの地域によっては利用できない可能性があります。
  • 医療的ケアの対応を確認しておく:事業所によって、どのような医療ケアに対応しているか、協力医療機関との連携体制などが異なります。事前に確認しておくと安心です。

5. 看多機の費用について

看多機の利用料金は、要介護度に応じた月額の定額制です。この定額料金には、「通い」「泊まり」「訪問」の利用料が含まれています。ただし、食費や宿泊費、おむつ代などは別途実費負担となります。

要介護度 自己負担額(1割)
要介護1 約12,000円
要介護2 約17,000円
要介護3 約23,000円
要介護4 約26,000円
要介護5 約29,000円

※上記は概算です。地域や事業所によって料金が異なる場合があります。


6. サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)との組み合わせも

看多機は単独で運営されている場合だけでなく、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などに併設されているケースも見られます。

サ高住に住みながら看多機のサービスを利用している場合、日中は「通い」のサービスでレクリエーションに参加し、夜間は自宅で過ごすことができます。体調不良時やご家族の急な都合で自宅での生活が難しくなった際には、そのまま併設の宿泊サービスを利用することも可能です。

このように、看多機は単体のサービスとしてだけでなく、他の住まいと組み合わせることで、より柔軟な暮らしを実現できる可能性があります。ご自身の状況に合わせて、最適な選択肢を考えていきましょう。


後悔しない選択のために、専門家へのご相談を

介護サービスの種類や制度は複雑で、ご家族だけで最適な選択肢を見つけるのは大変なことです。

私たちのような老人ホーム紹介業者は、介護に関する専門知識と豊富な情報を持っておりますご相談者様のお話を丁寧に伺い、ご本人様とご家族の状況に合った最適なサービスや施設をご提案いたします。

「小規模多機能型居宅介護が我が家に合っているか知りたい」

「他のサービスとも比較検討してみたい」

といったご不安やお悩みがありましたら、ぜひ一度、お気軽にご相談ください資料請求から見学同行まで、すべて何度でも無料で行います。経験豊富な相談員が、誠心誠意サポートさせていただきます。

 


北摂の老人ホーム・介護施設相談室ういず

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